議会報告
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  • 推薦
  • 予算特別委員会 3月3日 Part2「(カラー)ユニバーサルデザイン」
  • 3月26日(水)

     今日は、3月3日の予算特別委員会の内容 Part2としまして「(カラー)ユニバーサルデザイン」について行った質問のご紹介をします。

     私が代表質問などで提案してきている「カラーユニバーサルデザイン(CUD)」とは、何も新しいものではなく、広く使われている「ユニバーサルデザイン(UD)」の一部です。

     色覚の問題を取り上げた時に、広く皆さんに知られている名称として「色覚障害」という言葉を使ってきました。
     本来なら「少数派色覚」とか「色弱者」を使うのが適当(「障害」ではありませんから)だという認識はあるのですが、皆さんにまず問題を理解してもらうためには、皆さんの聞きなれた名称を用いるのがいいのではないかと考えました。

     しかし、「色覚障害」という言葉を用いると、何かこの問題が特別に「福祉」に偏った問題ととられる人も多いようです。

     私が提案しているCUDとは、決して一部の人だけが見えやすくなる、一部の人だけが得をするといったものではありません。
     たとえば、何度も例に挙げたことはあるかもしれませんが、普段強調の意味で用いられる赤色が、一部の色覚障害の方(P型)には、暗くみえ、まったく目立ちません。
     このような場合、重要な情報に気がつかない受け取り側も不利益を受けますが、最も伝えたいこと、訴えたいことがうまく伝わらない情報の発信側も不利益を受けることになります。

     例をあげるなら、スーパーで「目玉商品、大安売り」などを赤い文字で目立たせているつもりでも、一部の人にとっては、全く効果がないということになります。
     これでは、目玉商品として売り出したいお店側、安い商品を求めたいお客側、双方にとって不利益な結果となってしまいます。
     区の広報紙でも、区民の皆さんに最も伝えたいことが伝わらない、最も重要な情報に気がつかない、となっては、お互いにとって不幸ですし、区として最適なサービスと区民の皆さんにしているとは言えません。

     対策の1つとして、例えば、目立たせたい文字を「赤色」でなく「朱色」に変える。たったこれだけのことで、情報の発信側にも受け取り側、お互いが正確に情報のやり取りができることになります。
     多くの人にとっても、「赤色」が「朱色」になっても、目立たなくなるということはありません。

     これは、「ユニバーサルデザイン(UD)」の考え方と全く同じです。(ですからカラーユニバーサルデザイン(CUD)と言うのですが・・・)
     一部の人だけでなく、みんなが分かりやすい、使いやすい形(ユニバーサルなデザイン)が、公共施設や駅など多くの人が集まる場所で、求められています。

     今回の質問では、「みんなにやさしい街づくり」として、広くユニバーサルデザインについても質問を行いました。



    −−−−−以下、議事録要旨(抜粋)−−−−−

    【長谷川】
     昨年12月に代表質問をさせていただいたときに、カラーユニバーサルデザインについて政策提案をさせていただきました。
     その後、すぐに区長の方で、総務部を担当とする旨の辞令を出していただいたと聞いております。
     また、環境部の方では、4月から変わるごみの出し方についての広報の特集号に、早速カラーユニバーサルデザインに配慮したものを作成していただき、また現在作成中のごみ分別表にも、色使いに配慮したものを作成中とのお話を聞いております。
     そのほか、土本部の方でも、間もなく開通予定の日暮里・舎人ライナーの駅構内のサインをカラーユニバーサルデザインを取り入れたものにしていただけるとのことです。
     また、総務部の方でも、職員を対象とした人事研修会でカラーユニバーサルデザインの専門家を招いての講演会を予定しているとお聞きしました。
     区長並びに区の職員の皆様のご理解と素早い対応に心から敬意を表しますとともに、一過性のものにならないよう、今後ともよろしくお願いいたします。

     そこで、改めて現在の区の取り組み体制、取り組み状況と、今後の予定などがありましたらお聞かせいただきたいと思います。

    <総務課長>
     現在の区での取り組み状況ですけれども、印刷物につきましては、18年11月にユニバーサルデザインに配慮した印刷物のガイドラインというのを作成いたしました。この中に配色に関する配慮を盛り込んでおりまして、特定の色がわかりにくい方への 配慮なども盛り込んでおります。
     具体的には、色と模様を組み合わせるとか、あるいは色相や明度に差をつけることなどです。

     カラーユニバーサルデザインにつきましては、このユニバーサルデザインガイドラインの中では余り多くを盛り込んでおりませんでしたので、これをさらに充実させるために庁内連絡会を開催して、それから他の自治体のガイドライン等も収集をいたしました。
     今月13日には研修を実施し、考え方とか、あるいは知識を学んで、現行のガイドラインの改定もしくは新しいガイドラインを作成するということで考えております。
     なお、まちづくりの分野の方からも研修に参加いただいて、それぞれの充実に努めてまいりたいということでございます。

    <都市計画課長>
     私どもの方は、歩行者系のサインを持ってございますので、総務が作成しましたものを参考にいたしまして、そういったものの対応をしてまいりたいと思ってございます。


    【長谷川】
     私も、幾つかカラーユニバーサルデザインに取り組んでいる自治体を視察させていただき、担当の方からいろいろとお話を聞いてまいりました。
     その中で気になったものは、庁内各部署がそれぞれ個別に取り組んでおり、またその取り組み状況も各部署大きな開きがある、情報やノウハウなどが一元化されていないところがあると感じました。

     そこで、ほかの自治体等を視察した感想から、例えば広くユニバーサルデザイン推進室、もしくはカラーユニバーサルデザインプロジェクトチームのようなものをつくり、各部署個別ではなく、情報などを一元化し、全庁横断的に進めた方が、より効果的で実効性のあるものになると思いますが、いかがですか。

    <総務課長>
     カラーユニバーサルデザインにつきましては、印刷物だけではなくて、まちのサインとか、あるいは施設の中での表示など、それぞれ配慮が異なるもののあると思いますけれども、基本的な考え方は共通しているというように考えております。
     したがいまして、今月13目の研修では、全庁に参加を呼びかけておりまして、これらの研修をもとに共通意識を持つということにしております。
     事務局は総務課で担当しておりますので、各部署がばらばらにならないように、全庁横断的なベースとなる部分の検討をすることだというふうに考えております。


    【長谷川】
     ただいま全庁横断的に対応していただけるとのお言葉といただきました。ありがとうございます。

     次に、足立区も今後、高齢化が進み、お年寄りの数がふえてきます。綾瀬駅の近くには、葛飾の聾学校があったり、日本語に不自由する外国人の方も多く住んでいます。
     このような区の事情から、区の施設や広報物などを、色使いへの配慮だけではなく、みんなに優しいまちづくり、広くユニバーサルデザインに配慮したまちづくりや印刷物を作成していっていただきたいと思います。
     例えば世田谷区には、ユニバーサルデザイン推進条例があります。足立区も、みんなに優しいまちづくりを進めるに当たって、ユニバーサルデザインに配慮することを定めた条例をつくって取り組んでいく方法もあると思いますが、いかがですか。

    <総務課長>
     ユニバーサルデザインの対象としている方々は非常にさまざまですし、それから対象とする分野についてもさまざまです。ですから、こういうものを一つの条例にしても、かなり抽象的なものにならざるを得ないなと考えております。
     それよりも、各分野ごとのガイドライン、マニュアル等を充実していくことが、まず大事だというふうに考えています。
     世田谷を初め、浜松とか、あるいは京都市等の条例も見させていただきましたけれども、これらは主に福祉のまちづくりを発展改正してきたと、そういう経緯があって、ほとんどがまちづくりに関する条例になっています。
     ですから、それぞれの分野でのガイドライン、マニュアルを実践していく中で、必要があればそういったことも検討していくということでいまは考えているところです。